日工組×大正大学の共同プロジェクト第２弾！パチンコホール集客向上プランを提案【業界ニュース】

日工組では昨年6月から、パチンコ業界の未来創造を目的に、大正大学表現学部の中島和哉准教授のゼミと連携。学生たちと業界の集客向上を考える共同プロジェクト第2弾を実施しました。

◾️学生が感じた業界の問題点とは

今回のプロジェクトに参加したのは、広告代理店などに就職を希望する同大学の女子大生１０名（３年生）で、学生の大半はパチンコ未経験者。また、前回の大正大学とのプロジェクトに賛同した、静岡県のホール企業「アシベ商事」が参画しました。

学生が集客向上を考えるうえで、より業界実態やホールの雰囲気を理解しやすくなるよう、6月8日、9日の2日間「ハッピーアシベ伊豆高原店」を開放。学生たちは店舗を視察し、遊技体験をしたほか、伊豆高原の観光地や伊東市役所を訪問して業界の現状や課題について学びました。

◾️集客向上プロモーションを発表

12月22日には、プロジェクトの集大成として「ハッピーアシベ伊豆高原店」の集客向上プロモーションを2チームに分かれて発表しました。

A班は店舗が立地する伊東市の若年層(20〜35歳)比率が市の人口に対して9％と極端に少ないことに着目。市内に大学や専門学校がなく、高校卒業とともに市外へ流出してしまうことから、地元住民へのフォーカスではなく、訪日外国人観光客の取り込みを提案。具体的な施策として「初心者向け解説動画・ガイドブックの外国語対応」「外国語表記の遊技機の開発」「観光ガイドブックへの掲載」などを挙げました。

一方B班は、パチンコ体験時に感じた課題として「若者に刺さる台がない」「台のデザインが男性向き」「専門用語が多く初心者には分からない」など、遊技ハードルの高さを指摘。今後を見据え地元の若年層への訴求と、訪日外国人観光客の取り込みを必須課題として挙げ、そのための方法としてパチンコとの接点を図る「パチンコ無料開放キャンペーン」の実施を推奨しました。

◾️遊技業界が抱える問題解決の一助に

プロジェクトに参画したアシベ商事の松本竜彦総務部長は「意義ある率直な意見を聞けたことに感謝しかない。今回の提案で、観光地での地域性を考え、外国人向けのプロモーションの意見が多く上がったので、入店してもらう流れ、入店後の案内対応など再度オペレーションを考えるきっかけになった」。

鈴木優アミューズメント事業部副主任は、「パチンコを観光として捉え、訪日外国人観光客向けに情報発信する観点は自分にはなかったので、新しい感性だと思った。今後のアシベ商事の営業につなげていきたい」と感想を述べました。

日工組は「学生との共同プロジェクトを通して、若年層が抱く業界のイメージや問題点、さらに新規ユーザー獲得のための若者に刺さる効果的な施策を具体的に知ることができた。今回得た知見は、遊技人口の減少が問題視されている遊技業界にとって、課題解決の一助となる可能性があり、組合では引き続き、さまざまな取り組みを通じて業界を盛り上げていきたい」としています。